課題 「棒による造形」
桑沢デザイン在学中の課題の一つ「棒による造形」は、3㎜角の木の棒のみを使用して立体模型を創る課題です。
最初は完成像ばかりを想像してしまい、なかなか手が動かなかったりと苦戦しましたが、まずは何も考えず手を動かすことが大切と教わりました。
四角形、三角形、様々な形で試してみましたがなかなかしっくりこず、L字を作ってずらして重ねていったところ面白そうなものが作れそうだと思い、L字の作製に決めました。そこから発想を膨らまし、今度は両辺で3㎜ずつ長さを変えて重ねていったところ、シンプルだけど重なりやズレによって生じる影などに面白みを感じ、10本個のL字を重ねた「L字の物体」を2つ作成して四角形になるようにして完成させました。まるで建築物のような、和モダンな雰囲気の作品が出来上がりました。
撮影は影の面白みを際立たせるためにライティングを強めにし、作品のイメージと合うように黒の背景紙を用いました。
この課題で1番学んだことは、「始めから完成像を考えない」ということです。この学科に通うまでは、デザインをするときにどうしても先入観や完成像を気にしすぎて型にはまったような考え方ができてしまうことが悩みでした。とりあえず手を動かしてみると自然と少しずつ方向性が定まっていくという気づきが得られ、私の中で大きく学びになりました。
こちらの課題は学校のHPにも掲載いただいております。
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